教員一覧(2026年度)

保育学科

渡邉 雄介

  • 講師
近影

プロフィール (自己紹介)

幼稚園や国内外の学校、大学で造形・美術教育に携わり、子どもたちが作品をさまざまな角度から理解し、表現する楽しさを育む授業を実践してきました。絵画鑑賞時の視線をデータで分析し、経験の違いや解説の効果を明らかにするとともに、関心の動きを視覚化する鑑賞法も研究しています。これらの知見を活かし、造形活動を通じて子ども一人ひとりの見方や感じ方を広げ、創造性を育む教育を推進しています。

主な担当科目

  • 表現の指導(造形)
  • 造形表現
  • 造形表現Ⅱ

ゼミナール研究テーマ

美術×教育×地域 ~つくる、つながる楽しさを体験しよう~

美術、造形活動の指導と支援を探究し、「楽しむ・楽しめる表現」と「美術教育の新たな可能性」を追求します。造形表現の技法の習得だけでなく、学生自身が造形表現を楽しみながら、子どもたちの主体的な学びを支援できる力を養います。地域の教育機関やNPOと連携したワークショップや共同プロジェクトを企画する「PBL(プロジェクトベースの学習)」を取り入れ、実践的な経験を積みながら、現場での課題解決に向けた研究を進めます。

学生へのメッセージ

美術には、自分の感じ方や考えを色や形に表す楽しさがあります。講義では、描く、つくるに加えて、作品を見て考える「鑑賞」や、地域とつながる表現活動に取り組み、子ども一人ひとりの見方や感じ方を尊重しながら、創造的な学びを支える力を育てます。美術教育や造形活動を通じて、「つくる」、「つながる」喜びを実感し、自らの表現を広げていくプロセスを一緒に楽しみましょう。

保有学位および主な教育研究実績(抜粋)

保有学位 博士(教育学)
教育研究に関すること 研究分野 美術教育、鑑賞教育、絵画鑑賞、視覚認知、造形活動
著書、学術論文等 年月日 発行所、発表雑誌、発表学会等 概要
関心の可視化を取り入れた鑑賞活動が保育者養成学生の作品への印象等に与える影響(単著) 2026年3月 八戸学院大学短期大学部
研究紀要第62巻
保育者養成課程の学生を対象に、関心の可視化を導入した鑑賞活動の効果を検討した。ジョルジュ・スーラ《グランド・ジャット島の日曜日の午後》を題材に、シールを用いた関心の可視化、コラージュ制作、グループ対話を組み合わせた活動を実施した。導入時と終末時の関心の比較から、学生の関心は視覚的特徴や印象的要素から人物の関係性や構図的意味へと移行し、新たな関心の喚起が確認され、関心の可視化を取り入れた鑑賞活動が、学生の作品理解を深化させる教育的効果を持つことが示唆された。
作品に対する,自分の見方や感じ方を広げるための指導の工夫(単著) 2025年3月 東京都教職員研修センター
東京都教育委員会
小学校図画工作科における鑑賞活動を通して、児童が多様な見方や感じ方を広げるための指導法を検討した。児童と教員を対象としたアンケート調査と授業実践を実施し、「視点の可視化」「ICTの活用」「対話的な学びの促進」の三つの工夫を提案した。その結果、児童は他者の意見や新たな視点に触れることで、自らの見方や感じ方を深め、作品理解を発展させる傾向が確認された。
絵画鑑賞者の視線に関する研究(単著) 2024年3月 学位論文(博士)
佛教大学大学院
水墨画と抽象画を題材に、専門的学習者と非専門的学習者の鑑賞時における注視傾向をアイトラッカーで分析した。ヒートマップと定量的分析の結果、専門的学習者は作品の重点を既に把握しており、解説文の提示によりさらに関心が高まる傾向がみられた。視線停留の回数と時間を比較することで、鑑賞経験の有無が作品理解の深まりにどのように影響するかを明らかにした。
水墨画における美術専攻者と非美術専攻者の視線の特性(共著) 2023年9月 佛教大学教育学部学会
紀要23号
日本画家、一般大学生、美術大学生を対象に、水墨画鑑賞時の視線データをアイトラッカーで取得し、ヒートマップ分析を実施した。日本画家は薄く描かれた背景や松林の奥行きへ注目し、構成理解に基づいた鑑賞を行っていた。一方、一般大学生は中心部の濃い描写に注視し、美術大学生は濃淡の対比部分に関心を示した。専門性の違いが視線の向け方や鑑賞の深度に明確な差をもたらすことが確認された。(渡邉雄介、松村京子)
新造形主義抽象画における専門的学習者と非専門的学習者の視線の違い(共著) 2023年3月 教育実践学研究
2022年24巻2号
日本教育実践学会
新造形主義の抽象画を題材に、美術教育を専門的に学ぶ学生と、専門的に学んでいない学生の鑑賞時の視線を比較分析した。結果として、専門的学習者は非専門的学習者よりも総鑑賞時間が長く、全体的な構図理解に基づいた鑑賞傾向を示した。一方、非専門的学習者はカラフルな形や白い四角形など、視覚的に目立つ要素への注視が多く、感覚的な興味や印象による鑑賞傾向が示された。(渡邉雄介、松村京子)
水墨画鑑賞時における絵画解説文の有無による鑑賞者の視線の比較(共著) 2021年3月 教育実践学研究
2020年22巻2号
日本教育実践学会
美術教育を専門的に受けている学生と、そうでない学生を対象に、単色彩の水墨画の鑑賞時における視線をアイトラッカーで分析した。特に墨の濃淡や筆致の違いに注目し、薄く描かれた部分での視線停留に差異が見られた。解説文の有無によって専門的学習者と非専門的学習者の注視傾向が顕著に異なることから、学習経験が視覚的注意の分布に影響することが示唆された。(渡邉雄介、松村京子)
絵画鑑賞における絵画解説文の有無が熟達者・非熟達者の視線に及ぼす影響(単著) 2018年3月 学位論文(修士)
兵庫教育大学大学院
美術教育を専門的に受けていない学生(非熟達者)と専門的に受けている学生(熟達者)を対象に、具象画と抽象画を題材として、アイトラッカーによる視線分析を行った。その結果、いずれの作品においても、解説文を提示することで絵画の要点となる箇所への視線停留回数が有意に増加した。
被災地の子どもたちに最先端の教育を届けるICT学習ツールの研究(単著) 2016年3月 JAPET&CEC 成果発表会
2015年度「教育の情報化」推進フォーラム
子どもたちがより効果的に学習へ取り組めるよう、ICT学習ツールの特徴を「復習型」と「予習型」に分類し、学習モデルと授業者の活用方法をモデル化した。職員およびインターンを対象に、ICT活用マニュアルの作成とファシリテーター研修を実施し、有効性を検証した結果、ICT授業後の生徒の授業満足度は、通常授業と比較しても遜色のない成果が示された。
学会および
社会での活動
【所属学会】
日本教育実践学会
全国大学造形美術教育教員養成協議会
【社会活動】
協同組合八食センター「大切な人似顔絵展」 審査員(2025年4月)
令和7年度 八戸三社大祭 ポスター選考委員(2025年5月)
光を通して模様を感じる 八戸市美術館 令和7年度大学資産を活用したアートの学び事業 講師(2026年1月)
第12回デーリー東北新聞社こども絵画コンクール 審査員(2026年1月)
このページのトップへ