教員一覧(2024年度)
生活プロデュース学科
泉屋 咲月
- 講師

プロフィール (自己紹介)
専門は日本古典文学(主に、平安時代の物語文学)です。作品の中で使われる表現をたどり、作品を読み解く手がかりにしたいと考えて研究しています。現代の小説や漫画、アニメなども、表現に着目して楽しむことが多いです。学生の皆さんに寄り添った指導ができるように、新しい文化や作品についても学んでいきたいと思っています。
主な担当科目
- 日本語リテラシー
- 日本語コミュニケーション
- 言語表現とコミュニケーション
学生へのメッセージ
私たちはことばによって考えます。思考力の基礎となる日本語の能力は、専門的な知識を身につける際にも必要とされます。物事を深く考えることができれば、より多くのことを楽しむことができるようになります。大学での学びを深め、貴重な2年間を楽しく充実させるために、一緒に日本語の能力を伸ばしていきましょう。
保有学位および主な教育研究実績(抜粋)
保有学位 | 博士(文学)立教大学 | |||
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研究分野 | 日本文学、中古文学 | ||
著書、学術論文等 | 年月日 | 発行所、発表雑誌、発表学会等 | 概要 | |
「光源氏にとっての「たぐひなし」―紫の上へのまなざし―」 | 2015年7月25日 | 『立教大学日本文学』第114号 | 『源氏物語』において、光源氏が用いる「たぐひなし」という表現について考えた。紫の上と藤壺という二人の人物に用いられることから、〈紫のゆかり〉と関連付けて検討した。 | |
「『源氏物語』における「たぐひなし」―光源氏にとっての「たぐひなし」の独自性―」 | 2015年9月1日 | 『立教大学日本文学論叢』15号 | 『源氏物語』において、光源氏が用いる「たぐひなし」という表現について、他の作中人物が用いる「たぐひなし」と比較検討した。その上で、光源氏が用いる「たぐひなし」という表現の独自性について考えた。 | |
「『源氏物語』における「ありがたし」」 | 2016年1月30日 | 『立教大学日本文学』第115号 | 『源氏物語』において用いられる「ありがたし」という表現について検討した。全128例の用例について、賛美表現としての用法を中心に、物語第一部、第二部、第三部でそれぞれどのように用いられているか考察した。 | |
「『源氏物語』若菜巻における「ありがたし」―紫の上賛美をめぐって」 | 2017年7月25日 | 『立教大学日本文学』第118号 | 『源氏物語』において紫の上に対して用いられる「ありがたし」という賛美表現について検討した。「ありがたし」が本来持っている存在の困難さを表す意味と、紫の上のあり方や物語展開とのかかわりについて検討した。 | |
「『源氏物語』における「ありがたし」本文異同」 | 2017年9月1日 | 『立教大学日本文学論叢』17号 | 『源氏物語』において用いられる「ありがたし」という表現の本文異同をまとめた。新編日本古典文学全集(小学館)『源氏物語』の本文に拠って全用例を挙げ、『源氏物語大成校異編』、『河内本源氏物語校異集成』、『源氏物語別本集成』、『源氏物語別本集成続』を用いて、諸本との異同がある場合にはそれらを示した。 | |
「『うつほ物語』における「たぐひなし」―俗世の賛美」 | 2022年3月31日 | 『立教大学日本文学』127号 | 『うつほ物語』において「たぐひなし」という表現がどのような特徴をもって用いられるのかについて、検討した。その上で、『うつほ物語』の描く二つの世界と関連付けて考察した。 |