湘北SDGs
【授業紹介】湘北スタートアップセミナーでSDGsを学ぶ(2026年2月-3月)
多角的な視点で世界を読み解くー なぜ入学前にSDGsを学ぶのか?
2022年度以来、毎年対面で実施している初年次教育科目「湘北スタートアップセミナー(SSS)」。今年もその中の重要なプログラムの一つとして「SDGsワークショップ」を実施しました。
今年度新たにファシリテーター資格を取得した実務家教員も講師の一人として教壇に立ち、一般社団法人Think the EarthがSDGs for School認定エデュケーター向けに提供している「SDGs新聞ワーク」と、一般社団法人イマココラボのカードゲーム「2030SDGs」を実施。そこに今年は「利他のこころ」を組み込んで、より実践的な構成へと進化させました。

このワークショップの目的は、単なる知識の習得ではありません。これから専門分野を学ぶ新入生たちが、「世界は繋がっている」というシステム思考を養い、自らの学びが社会の持続可能性にどう直結するかを肌で感じることにあります。
思考:新聞ワークで磨く「情報の解像度」
前半は、朝日新聞社提供の「SDGs新聞ワーク」を活用。いくつかの記事の中から、自分たちの関心に近い社会課題をピックアップし、SDGs17の目標との関連を考えながらSDGs付せんを貼って分析しグループ内で共有しました。
初日の授業で 熊野先生が説いた「情報の解像度を上げること」を実践する場として、学生たちは新聞という一次情報に触れ、世の中で起きている事象を多角的に読み解きました。自分の専攻学科(総合ビジネス・情報学科、生活プロデュース学科、保育学科)それぞれの視点から記事を選ぶことで「専門性が社会貢献の武器になる」という実感が芽生えるプロセスとなりました。
体感:カードゲーム「2030 SDGs」が教える世界のリアル
後半は、カードゲーム「2030 SDGs」を体験。プロジェクトを実行し、経済・社会・環境のパラメーターを変動させながら2030年の世界をシミュレーションしました。 最初は「自分のゴール」達成に必死だった学生たちですが、経済だけが発展し環境が破壊される世界の惨状を目の当たりにし、教室の空気は一変します。
「誰かの成功が誰かの犠牲の上に立っていないか?」「他チーム(他国)と協力しなければ、世界は救えない」――。
アンケートでは「自分の行動一つで世界のメーターが動く怖さと責任を感じた」「一票の重みや政治・経済の仕組みが自分事になった」といった、深い気づきの声が多く寄せられました。

受講生アンケートから見る「SSSが提供した価値」
3日間のセミナーを終えた学生へのアンケート結果からは、以下の3つの大きな価値が浮かび上がりました。
■「思う」から「考える・動く」への意識変容
「なんとなく良いことをする」という受動的な姿勢から、社会の仕組みを理解し、主体的に「どう動くべきか」を考える能動的な姿勢へ。多くの学生が「大学生活の解像度が上がった」と回答しています。
■「利他のこころ」を実践する
概念としての「利他」が、ゲームやワークを通じて「他者との協力」「資源の共有」といった具体的な行動指針として定着しました。 帰属意識とパートナーシップの形成 学科の枠を超えた合同ワークにより、「同じ志を持つ仲間」との繋がりを実感。
アンケートでも「他学科の人と話せて、多様な考え方があることを知ることができた」という満足度が極めて高く、4月からの学びへの安心感に繋がっています。
2026年度のSDGsプログラムは、新入生に「世界を読み解くレンズ」を授ける時間となりました。 本学はこれからも、複雑化する社会の中で立ち止まることなく、利他の心を持って最適解を模索し続け「世界を変革(transform)する」学生の育成を目指してまいります。
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(リベラルアーツセンター 簗瀨千詠)


















