湘北SDGs
【授業紹介】「生活とSDGs」通学路から世界の教育を考える(2023年6月)
「生活とSDGs」(生活プロデュース学科 1年 必修科目)では、映画「世界の果ての通学路」(2012年仏)を鑑賞しました。この映画は、ケニア、アルゼンチン、モロッコ、インドで暮らす子どもたちが、険しい道のりを徒歩や馬で通学する様子を記録したドキュメンタリー作品です。厳しい環境下にあるからこそ「教育が未来を拓く」ということがわかります。
湘北の1年生たちにはどのように映ったでしょうか。受講生の学びと振り返りを2つ紹介します。
「世界には、学びを得るために日々22㎞、4時間かけて学校に行ったり、野生動物がいる道を通って、常に危険と隣り合わせの状態で学校に向かう子どもたちがいるということを知り衝撃を受けた。過酷な道を通ってでも勉学に励む子どもたちに胸を打たれた。インドの少年は『僕より頭の良い女の子は親に学校を辞めさせられた』と語っていた。学ぶ権利があるのに貧困などを理由に、学ぶことを諦めざるを得ない子どもたちがいることは重大な問題だと感じた。質の良い教育を受けることができたら、子どもたちは将来安定した収入を得ることができ、SDGs1の『貧困をなくそう』を解決できるだろう。」(S)
「子どもたちがより良い教育を受けられれば(目標4)、学びを活かして仕事を得ることができる(目標8)、それにより産業や技術革新の基盤を作ることへの貢献にもなる(目標9)。また、仕事をすることで収入を得ることができれば、生きるのに必要な水や食糧を得ることができ(目標2)、健康と福祉にもつながる(目標3)。そして仕事を得た子どもたちが地域の活性化に貢献できれば、安全な水やトイレが普及することにもなり(目標6)、海の豊かさや陸の豊かさを守ることにも繋がる(目標14、15)。1つの目標を達成すればまた1つの目標に繋がるこのサイクルをうまく活用して、問題解決に繋がっていってほしいと思う。」(R)
1年生は、湘北に入学してから3か月が経ち、学生生活にも慣れてきた頃です。私たちには想像できないような過酷な環境下にあっても、瞳を輝かせて、「将来、人の役に立つ仕事につきたい」と夢を語る海外の子ども達の姿を見て、学ぶ意義についても深く考える機会となりました。(生活プロデュース学科 簗瀨千詠)