湘北SDGs

【授業紹介】伝統の「糸」がつむぐ持続可能な未来:大貫繊維株式会社様による特別講義(2026年1月19日)

2026年1月19日、生活プロデュース学科1年生選択科目「SDGsと社会デザイン」の授業では、地元・愛川町半原に拠点を置く大貫繊維株式会社の豊島様、天利様、長谷川様をゲスト講師にお迎えしました 。

厚木市に隣接する愛川町半原は、古くから「撚糸(ねんし)」の町として知られています。

講義では、ミシン糸が、衣類だけでなく、自動車のエアバッグや医療分野など、高い強度と信頼性が求められる幅広い分野で活躍していることを学びました。環境負荷低減への挑戦 アパレル業界は石油産業に次いで環境負荷が大きいとされる中、同社が進める具体的なSDGsアクションについても詳しくお話しいただきました。

1.リサイクル素材の活用:ペットボトルを再利用した再生ポリエステルの糸の製造。

2. 化学物質の管理:環境負荷を抑えるため、以前使用していたフッ素を不使用とするなど、製造工程の見直し。

3.ITによる効率化:コンピューターカラーマッチング(CCM)技術を活用し、人間の目では判別できないレベルで正確に調色を行うことで、無駄のないものづくりを実践。

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講義後半で行われた「残糸」を活かしたワークショップ では、製造工程でどうしても発生してしまう「残糸(ざんし)」を活用したストラップ作りを実際に体験しました。色とりどりの糸を手に取りながら、学生たちは「本来捨てられるはずのものが、アイデア次第で素敵なアクセサリーに変わる」というアップサイクルの楽しさを肌で感じていました。

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講義を受けて感じたこと、考えたこと 講義を受けた学生たちの振り返りからは、身近な「糸」への意識の変化や、企業の責任あるものづくりに対する驚きと共感が寄せられました。その一部を紹介します。

■ 糸の多様な役割と環境への意識

「糸が衣類だけでなく、車の内装や工業用など幅広い分野で使われていると知り驚きました。アパレル業界が環境負荷の大きい産業である一方、リサイクル素材の活用など、環境を意識したものづくりの重要性を学びました」

■ 最新技術と伝統の融合に感動

「糸の色管理に『コンピューターカラーマッチング(CCM)』という技術が使われ、人間の目では分からないレベルまで正確に判別していると聞き、驚きました。地元の愛川町半原に、これほどの歴史と技術があることを誇らしく思います」

■ 「残糸」を活かすアップサイクルの体験

「製造工程で余る『残糸』を活用したアクセサリー作りを通じ、本来捨てられるはずのものがアイデア次第で価値あるものに変わる楽しさを知りました。身近なものを見直し、環境に良いものを選ぶ重要性を実感した授業でした」

■ BtoB企業が担う社会的な責任 「初めてBtoB企業の詳しくなお話を伺い、一つの製品ができるまでの工程の多さと、糸に対する誠実な姿勢が伝わってきました。瞬時に爆発するエアバッグ用など、命に関わる場所を支える糸の強度の大切さも心に残っています」

■自分たちにできるSDGsの第一歩

「今まで気に留めていなかった糸を、とても身近に感じるようになりました。色とりどりの糸の可能性に触れ、一人ひとりの意識を変えることが大きな社会貢献に繋がるという言葉通り、自分にできることから始めたいです」

本学では、これからも地域の企業様との連携を通じて、身近なところから社会をデザインする視点を養っていきます。

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   (生活プロデュース学科 簗瀨千詠)

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