湘北SDGs
【授業紹介/学外研修】JICA地球ひろば訪問:多文化共生と「知らない私に出会う」旅(2025年7月16日)
世界の課題を「自分ごと」として捉える
2025年7月16日、ゼミナールI(生活プロデュース学科必修科目)の授業の学外活動として、簗瀨ゼミの学生5名が、東京・市ヶ谷にあるJICA(国際協力機構)の展示・体験施設「JICA地球ひろば」を訪問しました。
今回の訪問の目玉は、多文化共生社会企画展「If I Were You / If You Were Me ―― 知らない私に出会う」の見学です 。この展示では、育った場所や言葉、価値観が異なる一人ひとりを一つの「世界」と捉え、他者と出会うことで自分の世界が生まれ変わる体験を提案しています 。
体験型展示で学ぶSDGs
学生たちは、開発途上国での活動経験を持つ「地球案内人」の解説を聞きながら、世界の現状やSDGsに関する展示を熱心に体験しました 。単に知識を得るだけでなく、「もし自分が相手の立場だったら」という視点で考え、迷い、答えを探すプロセスを通じて、多文化共生社会における「正解のない問い」に向き合う貴重な時間となりました 。
訪問翌週には、各自現地で学んだこと、印象に残ったことを調べ資料にまとめ全員が発表しました。その内容を紹介します。
■五人五色の発見と学び 世界の「食」から見える現状
「世界には日本では見かけない珍しい食べ物がたくさんあり、食文化の多様性に驚きました。一方で、私たちが当たり前に食べている裏側で、世界には深刻な飢餓に苦しむ地域があるという現実も学びました。展示を通じて、食の豊かさとその裏にある課題を同時に考える大切さを実感しました」 (A.H)
■「自分ごと」として捉える国際協力
「JICA地球ひろばは、世界が抱える問題を体験型で学べる場所でした。ラオス語のスタンプ体験などを通じ、遠い国の出来事だと思っていたことが、実は私たちの生活と深くつながっていることを発見しました。楽しく学ぶ中で価値観が広がり、国際協力やボランティアへの興味がぐっと深まりました」(R.T)
■ 伝統アイテムに込められた願い
「モロッコの植物由来の口紅や、ボリビアの願いを託すエケコ人形、モンゴルの骨占いなど、世界の伝統的な道具に触れました。それぞれのアイテムには、その国の人々の願いや生活の知恵が込められています。日本とは異なる文化の違いを面白く感じるとともに、もっと世界を知りたいという意欲が湧きました」(H.H)
■データで見る世界のSDGs達成度
「SDGs達成率1位のフィンランドと最下位の南スーダン、そして日本を比較しました。日本は18位と上位ですが、ジェンダー平等などの課題が残っています。南スーダンでは紛争などの困難がある一方、『つくる責任 つかう責任』の達成率が高いという意外な側面もあり、多角的に世界を見る重要性を学びました」(Y.N)
■ 体験から気づくユニバーサルデザイン
「左手用の急須やレードルを使う展示を通じ、右利き中心の社会にある不便さを身をもって体験しました。また、JICA元理事長の緒方貞子さんの力強い歩みにも感銘を受けました。ピクトグラム制作などの動く・触る展示を通じ、誰もが暮らしやすい多文化共生社会について考える貴重な機会となりました」(R.K)
本学では、教室での学びにとどまらず、学外での体験を通して世界の課題を「自分ごと」として捉える感性を養っています。これからも多様な価値観に触れる機会を大切にし、社会で本当に役立つ人材の育成をはかっていきます。
JICA地球ひろば(別のウィンドウにリンクします)
(生活プロデュース学科 簗瀨千詠)


















