湘北SDGs

【授業紹介】ゲームで学ぶ民主主義:カードゲーム「Demopolly」で主権者意識を育む(2025年7月3日)

楽しみながら「民主主義」を考える

2025年7月3日、「現代女性の社会学」(生活プロデュース学科2年生選択科目)の授業にて、民主主義の本質を体験的に学べるカードゲーム「Demopolly(デモポリー)」(すなばコーポレーション)を実施しました。 「Demopolly」は、参加者一人ひとりが架空の世界「アニマルタウン」で暮らすさまざまな年齢や職業の市民(動物)となり、イベントや対話、投票を通じて意思決定を行うシミュレーションゲームです。自分一人の利益だけでなく、「社会全体をどう良くするか」という視点が試されます。

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主権者として生きる「シチズンシップ教育」

2016年に選挙権が18歳に引き下げられてから10年が経ちました。若者が社会の形成者として主体的に関わる「主権者教育(シチズンシップ教育)」の重要性がますます高まっています。 学生たちは、選挙結果によって生活水準や税負担が劇的に変わる様子を目の当たりにし、「一票の重み」を身をもって実感しました。特定の世代に有利な政策が他の世代にどのような影響を及ぼすのか、ゲームを通してグループ内でも対話が活発に行われ、まさに「生きた民主主義」を学ぶ場となりました。

学生のふりかえりをいくつか紹介します。

■私たちが手に入れた新しい視点 「たかが一票」が「大切な一票」へ

「選挙結果で世の中が大きく変わるのを体験し、現実世界でも『たかが一票』と思わずに参加することが大切だと気づきました。突然の病気や災害など、人生で避けられないイベントへの備え(保険や福祉)の重要性も、ゲームを通して自分ごととして捉えることができました」

■多世代の視点に立つ難しさと大切さ

「2回目の体験でした。前回は若者の立場で楽に感じましたが、今回は最年長のキャラクターで、年金がなく税金だけを払う苦しさを知りました。自分の世代に良い政策だけでなく、他の世代にどう影響するのかを念頭に置いて政策を選ぶことが、真の公平さだと感じました」

■「声」を届ける権利と責任

「今まで選挙に行っても、自分の票では何も変わらないと思っていました。しかし、ゲームで自分の投票により政党が決まり、世の中が大きく変わるのを目の当たりにして驚きました。文句を言うだけでなく、選ぶ権利があるからこそ、しっかり考えて投票したいです」

■社会の仕組みを学ぶ「大人」への第一歩

「税金や計算の話になると難しそうで敬遠していましたが、ゲームを通して世の中が複雑なバランスで回っていることを学びました。候補者の話をちゃんと聞くこと、そして自分の意志で選ぶこと。授業を通じて少し大人になれた気がします」

■政治を「自分たちの問題」として捉える

「若者応援党が当選した際、子育て世代の生活が豊かになる一方で、高齢者が困窮していく現実を見て恐ろしさを感じました。誰かが得をすれば誰かが損をするかもしれない。そんな社会の仕組みの中で、いかに良いバランスを見つけるかが政治の役割だと実感しました」

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本学では、複雑な社会課題を自分たちの問題として捉え、対話を通じて解決策を探る「実践的なシチズンシップ教育」を推進しています。これからも、学生たちが一人の主権者として自信を持って社会に参画できるような、体験型の学びの場を提供してまいります。 

Dmopolly(すなばコーポレーションのサイトにリンクします)

 (生活プロデュース学科 簗瀨千詠)

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