湘北SDGs
【授業紹介】「ファッション文化論」美容文化とメイクアップの流行におけるSDGs(2023年9月29日)
リベラルアーツ教科科目「ファッション文化論」では、学科や学年の垣根を越えてファッションを通して"文化(カルチャー)"に興味がある学生が履修しています。
美容業界の今とこれからを学ぶ「ライフスタイルと美容」の回は、業界の現状やSDGsの取り組みを学び、自分なりの意見を述べる授業です。国内メイクアップブランド「THREE」を一例にした内容では全学科・全学年の学生が履修可能な授業ゆえに様々な着眼点があり、学生の等身大の目線で語られた感想やSDGsに対する意識や興味が伝わってくる意見が多く寄せられました。
「公式サイトに"インクの使用量を大幅に低減できるTHREEオリジナルグレー紙"を開発と書かれています。敢えてシンプルなデザインでインクの使用量を抑えているのに高級感のあるパッケージを見て、THREEの環境と美へのこだわりを感じました」(総合ビジネス・情報学科 ビジネス情報コースNさん)
「紙製ショッピングバッグの提供を終了し、繰り返し使用できるリユーザブルバッグにしたことで普段使いもしやすく、店舗にも気軽に持って行ける良い取り組みだと感じました。環境への配慮をした上で利用者も喜ぶWin-Winな関係がいい。ビニールや紙製の袋を有料にする、なくす、だけではなく"代わりのものを作る"ことを大切にしていきたいです」(生活プロデュース学科 子どもサービスコースIさん)
「使わない部分を減らす、という原料を最大限有用する考え方は食品開発に多いものだと思っていました。化粧品は消耗品であり、現代では化粧をしないことが直接命に関わることはありません。化粧品が環境に関係すると考えたこともなかったので、今回THREEの取り組みを知ってとても新しい試みだと感じました。これからはどんなものでも原料や包装資材に気をつける時代になるのだと思います」(生活プロデュース学科 医療事務・情報コースNさん)
「国産原料への取り組みについて関心を持ちました。国産のものを使えば地域産業の活性化、耕作放棄地の解消にもつながるし、今のSDGsにも交換できると思いました。国産なので成分などにも安心して利用できる点もいいと思いました」(総合ビジネス・情報学科 ビジネス情報コースNさん)
「今回初めて知った日本ブランドのTHREE。今まで食品や機械で国産を主張するものが多くあったけれど化粧品の原材料を国産で厳選するのは初めて聞きました。各々のこだわりがよく見て取れて、この会社の社長さんに職人に近いものを感じてとても安心しました」(総合ビジネス・情報学科 ショップマネジメントコースMさん)
「不要と思われているものが美容に繋がるというのは驚きました。人工的に作り上げられたものを使用するのではなく、人も自然の一部と捉え、美しさを目指しているところが素敵だと思いました」(生活プロデュース学科 ファッションコースTさん)
(リベラルアーツセンター 非常勤講師 小島由記子)
※非常勤講師 小島由記子先生の活動はこちらからご覧になれます。