教員一覧(2024年度)
保育学科
亀井 美弥子
- 准教授

プロフィール (自己紹介)
人は学びながら“何者か”になっていくという視点で、母親やケアの職場で働く人へのインタビューをもとに研究しています。その他、自治体や小児病院で発達相談や発達検査の仕事をしたり、地域の子育て関連NPOと協同して企画を運営したり、地域の子育て会議に参加したりしてきました。人とのつながりが人生を拓いていくことを研究でも実生活でも日々実感しています。
主な担当科目
- 地域子育て支援論
- 幼児の理解と相談
- 子どもの理解と援助
ゼミナール研究テーマ
学び/ケア/環境
子どもが学ぶとはなにか、そのために私たちができることは何か。また、保育者として、家庭人として、地域人として学び成長するとは何か、環境やケアという視点から考えることからはじめ、各自の関心にそったテーマについてより深く考えることをサポートします。そのためには仲間との関係も重要です。お互いに切磋琢磨しながら学んでいきましょう。
学生へのメッセージ
この2年間は人生の中でも視野が大きく広がる2年間だと思います。自分を大切にして、少しの恐れと勇気を持ってチャレンジしてください!
保有学位および主な教育研究実績(抜粋)
保有学位 | 修士(心理学)東京都立大学 | |||
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研究分野 | 生涯発達心理学 | ||
著書、学術論文等 | 年月日 | 発行所、発表雑誌、発表学会等 | 概要 | |
職場参加におけるアイデンティティ変容と学びの組織化の関係:新人の視点から見た学びの手がかりをめぐって | 2006年 | 『発達心理学研究』17巻1号、pp.14-27、発達心理学会 | 正統的周辺参加の枠組みから職場の新人の語りによって、アイデンティティの変化と職場の学習を構造化する諸資源との関係を検討した。その結果、新人への職場の仕事の割り当て方によって新人のアイデンティティの変化の過程がことなることを明らかにした。 | |
親と子の発達心理学(共著) | 2008年 | 新曜社 |
5章:親子研究の縦断プロジェクトである「かんがるぅ・こあら」プロジェクトで親睦会の行われた経緯やその企画内容や工夫についての概要を解説した。 17章:生後1年までのKJ法を用いたエピソードの分析によって、母親がネットワークづくりを積極的に行っており、それを通じて母親アイデンティティ得ていると推測できた。また生後3年までの分析の結果、子どもの月齢ごとに母親のおつきあいの行動が変化し、子どもが社会性を帯びる月齢では子どもが母親のおつきあいの誘因になっていることを明らかにした |
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発達心理学で読み解く保育エピソード-保育者を目指す学生の学びを通して(共著) | 2010年 | 北樹出版 | 「ジェンダー」「最近接発達領域」「乳幼児へのメディアの影響」「偏見」「ピグマリオン効果(解説のみ)」「三歳児神話の重み」の各項目について、幼児教育場面で若い保育者が出会うエピソードを描き、それぞれについて解説した。 | |
ワードマップ状況と活動の心理学:コンセプト・方法・実践(共著) | 2012年 | 新曜社 | 従来個人内の問題として扱われてきた心理学におけるアイデンティティ概念について、近年、状況的学習論や社会心理学におけるフィールドワーク、会話分析によって、アイデンティティの社会的構成過程を明らかにする目的でさまざまな成果が上がっている。これらの研究を概観した。 | |
児童学事典(共著) | 2016年 | 丸善出版 | 「遊びと文化」子どもの遊びにおける文化的影響や子どもが育つ社会における価値感の差異による子どもの遊びの違いを解説した。 | |
看護学生の臨地実習体験の語りに表出されるアイデンティティの変化と参加のプロセス(単著) | 2017年 |
『認知科学』 24巻, 2号 pp. 196-212, 認知科学会 |
臨地実習に参加した看護学生2名の5回にわたる縦断インタビューから臨地実習における学習とアイデンティティの変化をポジショニング・セオリーによって分析した。実習生はそれぞれが所属する実践のコミュニティから看護学校という異なる実践のコミュニティへ参加し、そこで葛藤や他者との関係のなかでアイデンティティを変化させていた。 | |
学会および 社会での活動 |
日本発達心理学会(2021年度~2022年度ニューズレター委員)、日本心理学会、日本教育心理学会、日本質的心理学会(2021年度~2023年度「質的心理学研究」編集委員)、日本子育て学会(2016年度~2018年度「子育て研究」(論文編)編集委員)、日本認知科学会、乳幼児ふれあい体験ワークショップ「赤ちゃん誕生は100年のあゆみ」企画・運営(平成19年、平成20年)、山梨県私学教育振興会幼稚園部西部地区研究会講師(平成27年)、伊勢原市ファミリーサポートセンター研修会講師(2018年~2023年) |