教員一覧(2025年度)

総合ビジネス・情報学科

鈴木 孔明

  • 講師
  • ショップマネジメントコース主任
近影

プロフィール (自己紹介)

「頭の中でイメージすることは、やがて現実になる」
私はマーケティングを専門としながら、知識を伝えるだけでなく、それを実践し、自分の言葉で表現する力を育てることを大切にしています。学びは知識を得ることではなく、それを使いこなすことによって初めて意味を持つ。思考は形にすることで価値を持ち、言葉にすることで人とつながり、新たな可能性を生み出します。
授業では、学生が自分の考えを伝えられる力を養うことに重点を置いています。ディスカッションやプレゼンテーションを通じて、思考を言語化し、相手に伝える力を磨く。ゼミでは、企業と協働し、学びを社会で活かすための経験を積む。机上の理論ではなく、実践の中で得る学びこそが、本当の成長につながると信じています。
また、プロの講談師としても活動しています。講談は、言葉ひとつで物語を描き、聴き手の心を揺さぶる話芸です。マーケティングもまた、伝え方ひとつで価値が変わる世界。伝えることは、単なる技術ではなく、人と人とをつなぐ力そのものです。だからこそ、授業の中でも、考えを伝え、共感を生み出すことを重視しています。
学びとは、自分の世界を広げること。そして、広がった世界の中で、自らの力で未来をつくっていくこと。
キャンパスで見かけたら、気軽に声をかけてください。その対話が、新しい視点や気づきを生むかもしれません。

主な担当科目

  • 商品流通の基礎Ⅰ・Ⅱ
  • マーケティング論
  • 消費者行動論

ゼミナール研究テーマ

日常生活の中から学ぶマーケティング思考

マーケティングは、教科書の中に閉じ込められた知識ではない。街を歩けば、ショーウィンドウのディスプレイに戦略があり、SNSを開けば、拡散の仕組みがある。何気ない日常のすべてが、マーケティングの教材になり得る。
ゼミナールでは、産学連携プロジェクトを通じて、マーケティングを「知る」から「使う」へと昇華することを目指す。ビジネスの現場は生き物のように変化し続ける。だからこそ、実際の企業と協働し、肌で感じながら学ぶことが重要だ。
これまでに、百貨店と連携した来客促進イベントの企画、洋菓子店の商品プロモーション動画の制作、写真店の成人式チラシのデザイン提案、マスキングテープのデザイン・製作・販売など、多様なプロジェクトを手がけてきた。アイデアを形にし、市場に届けるプロセスを経験することで、マーケティングの本質をより深く理解する。
机上の理論ではなく、実際に動き、考え、形にする。マーケティングとは、言葉の中にあるのではなく、行動の中にあるのだ。

学生へのメッセージ

ソニーは、ウォークマンの開発をはじめ、数々のイノベーションを生み出してきました。その背景には、『常識にとらわれず、新しい価値を創造する挑戦心』がありました。
ウォークマンが誕生したとき、「音楽は家や車で聴くもの」という考えが一般的でした。「音楽を自由に持ち歩く」という発想は革新的でしたが、当初は社内でも理解されず、多くの反対意見があったといいます。しかし、そのアイデアを信じ抜き、形にしたことで、やがて世界のライフスタイルを大きく変えるイノベーションへとつながりました。
大学での学びも、すぐに意味が見えるものばかりではありません。講義で学んだ知識、ゼミでの議論、何気ない友人との会話——その一つひとつが、今はバラバラな「点」かもしれません。しかし、未来のどこかで、それらがつながり、思いがけない形であなたの道を照らす瞬間が訪れるはずです。
「これは面白そうだ」「やってみたい」——そう感じたことには、迷わず飛び込んでください。その経験が、後に大きな「線」となり、あなたの未来を形作る原動力になるのです。
ソニーが新たな可能性を信じ、世界を変えてきたように、あなたも自分自身の未来を切り拓いてください。本学での学びが、その最初の「点」となることを期待しています。

保有学位および主な教育研究実績(抜粋)

保有学位 修士(経済学)静岡大学
教育研究に関すること 研究分野 マーケティング
著書、学術論文等 年月日 発行所、発表雑誌、発表学会等 概要
Applied Management Information Systems(共著) 2016年2月1日 和泉出版
常葉大学経営情報システム研究所編
常葉大学経営情報システム研究所として、経済学・経営の側面から、マーケティング、サプライチェーン・マネジメント、予測等のテーマで研究成果をまとめている。環境保護を視点においたGreen Supply Chain Managementなど最先端の研究内容を盛り込んだもの。
Chapter7
“Forecasting Utilizing a Day of the Week Index in the Case of Café”担当
『産学官連携―その実践と拡大に向けて―』(共著) 2016年12月1日 和泉出版 産学官連携の重要性を訴求する著書
産学官連携を実施している内容はもちろんのこと、産業界との経済・経営に関わるテーマの研究等についても執筆対象とし、広く展開していく可能性も探る。
それらの中でも、特に、社会連携のゼミ活動実績『富士宮の緑茶を世界ブランンドにするプロジェクト』、『富士市の産業観光振興プロジェクト』などが詳しく述べられている。
第7章「曜日指数を用いた衛生材料の出荷データにおける日々の売上予測」担当
Advanced Management Science and Its Applications(共著) 2018年9月1日 和泉出版
日本経営工学会経営数理部門編
日本経営工学会 経営数理研究部門編 の英文学術専門書。マーケティング・会計、経営工学の分野から成りたつ。
Chapter2 ”Optimization in Allocating Goods to Shop Shelves Utilizing Genetic Algorithm – An Application to Cup Noodles/Soup”担当
Chapter5 “Forecasting Method Under the Introduction of a Day of the Week Index to the Daily Shipping Data of Sanitary Materials”担当
Forecasting Utilizing a Day of the Week Index in the Case of Café
[査読付](共著)
2015年11月1日 Journal of Computations & Modelling, Vol.5, No.4, 2015 本論文では、カフェショップ経営には必須の売上データを用いた予測精度を向上させ、それを確認するための新たな手法を提案する。指数平滑法(ESM)の方程式が(1,1)ARMAモデル方程式と等価であることに焦点を当てて、予測誤差の最小分散にする指数平滑法における平滑定数の新しい推定法を提案した。
Forecasting Method Under the Introduction of a Day of the Week Index to the Daily Shipping Data of Sanitary Materials
[査読付](共著)
2017年5月1日 Journal of Computations & Modelling, Vol.7, No.2, 2017 本論文では、経営情報における時系列解析手法として、ARMAモデルのパラメータ推定を行うことにより、平滑化定数を推定する方法を考案し、曜日指数を用いた衛生材料の出荷データにおける日々の売上予測をした。
Principal Component Analysis on the Twitter Data in the Restaurant Industry
[査読付](共著)
2019年1月24日 International Business Research, Vol. 12, No. 1; 2019 Pp.88~98 本論文では、主成分分析とクラスター分析を用いて、飲食業界のtwitterアカウントの各種数値と業績を調査・分析した。SNSマーケティングを今後の企業経営に実践的に役立てられることを示唆できた。
学会および
社会での活動
日本経営工学会
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