湘北SDGs
【授業紹介】「生活とSDGs」絵本を用いたSDGsの学習(2023年6月)
先日、「生活とSDGs」の授業における新たな取り組みとして、絵本を用いたSDGsの学習を行いました。
6月の授業の中では、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」の学習の導入として、『せいかいでさいしょにズボンをはいた女の子』(キース・ネグレー作、石井睦美訳、光村教育書)と『RED あかくてあおいクレヨンのはなし』(マイケル・ホール作、上田勢子訳、子どもの未来社)の2冊の読み聞かせを行いました。
学生のコメントシートからは「当たり前のことに気づくのは難しいことなんだと感じることができた」「私はREDの周りの仲間達のように、いつでも相手を尊重して認められるような人になりたいと思いました」と、絵本の内容と自分の内面をつなげて考えている姿が見られました。また、中には「どう見ても青いクレヨンなのに、赤いラベルが貼られているだけで、みんなから赤のクレヨンだと思われて色々言われているところで、顔が描かれていない珍しい絵本なのに主人公のクレヨンの悲しい表情が見えました」というコメントもあり、自分なりに想像力を働かせて解釈している学生もいました。
絵本は、多様な解釈が可能な開かれた問いを投げかけてくれます。子ども向けに書かれている簡易な表現の中に、大人がハッとさせられるメッセージが込められていることも少なくありません。学生たちはそのメッセージを受け取って、授業で学んだ知識と想像力を働かせながら、社会の問題とつなげて考える思考力を養っています。(生活プロデュース学科 二見総一郎)