湘北SDGs
【授業紹介】「経営リーダーの知恵に学ぶ」(新)地震・雷・火事・親父(毎年9月開講)
〈本学の教育の特色の一つとして、ソニーグループ㈱で経営に携わった経験をもつ理事長や学長が開講する授業があります。今回は、髙野瀬理事長が担当する「経営リーダーの知恵に学ぶ」(総合ビジネス・情報学科1,2年生対象、後期選択科目)をご紹介します。〉
僕の授業【経営リーダーの知恵に学ぶ】では、学んだ知恵を何に活かすのかの説明として、日本がこれから直面する問題「(新)地震・雷・火事・親父」を取り上げています。
この古くからある「新語」は、今から8年前に縄文塾という経営塾の塾長、花房正義さん(元日立キャピタル会長、元日立製作所取締役)から伺った「警鐘」で、地震=東南海大地震、雷=日本を取巻く外交問題、火事=日本の財政赤字問題(1300兆円)、親父=超高齢化社会を指しています。
今後、確実に日本国民を襲うであろうこれらの危機的状況の中で、組織のリーダー、或いは家庭のリーダーとしてどの様に振舞ったら良いのか、それを国内外の著名な経営リーダーから学ぼうという事を僕の授業の意義の一つとしています。但し、その中にSDGsの17項目の視点が欠けている事に気付き、この原稿を投稿しています。
2004年の初夏のある日曜日の朝、隣に住んでいたスウェーデン人のお医者さんが、僕の家の呼鈴を鳴らしてドア口に立っていたのです。「こんな朝早くから何ですか?」と尋ねると「Kazu、これを見てくれ!」と一頭の蝶々を掌に上に乗せています。「この地中海地域に生息する蝶々は、今まで一度もアルプスを越えて、このスウェーデンまで来た事はないんだよ。でも、今朝僕たちの庭にいたんだ!」と大興奮気味でした。
その時は「へぇ~そうなんだ、有難う」と答えてドアを閉めて、またベッドに潜り込んだのですが、今考えると、温暖化による地球環境破壊は20年前に、一頭の蝶々が「警鐘」を鳴らしていたんですね。今年の授業では、このSDGsの視点を織り込む工夫をしなくてはと危機感をもっています。皆さんはどうですか?(理事長 髙野瀬一晃)
♪2021年度 最終回の授業にて受講生と♪
♪2022年度 最終回の授業で受講生と♪