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【授業紹介】他国の教育システムについて学ぼう(2023年6月9日)

 保育学科の保育実践研究(田中ゼミナール)の授業では、6月9日(金)に特別講師としてロシア人のAdel Regalさんをお招きし、オンラインで「Comparison of Japanese and Russian Education Systems (Nursery and Kindergarten)」をテーマにお話し頂きました。インド人の旦那様と9歳になる娘さんを日本で育てていらっしゃるAdelさんは、教育学の修士号をお持ちでインターナショナルスクールの教師でもあり、日本で子どもを育てる保護者でもあり、多彩な経験をお持ちの方です。

 講演の中では、まずロシアと日本の教育システムやカリキュラム、教育方法の類似点と違いについて学びました。例えば、ロシアでは3歳から7歳の幼稚園が義務教育であること、芸術的な科目に力を入れていること、カリキュラム自体が柔軟で個性や個人の表現が大切にされる傾向があること等を学びました。一方で日本の教育との類似点も多く、ロシアでも幼稚園では幼児期の発達を促すために、遊びや歌唱やダンス、工作などの活動や屋外での運動などが大切にされていました。またサークルタイムなど子ども同士の関わりを大切にし、社会性の育成も大切にされていることを学びました。途中リラックスタイムとしてロシアの幼稚園でよく遊ばれているゲームをチーム対抗で行い、盛り上がりました。

 授業は全て英語で行われ教員の通訳で進行しましたが、写真や具体的な事例を多く挙げて下さり、学生は十分に理解できたようです。「他国の教育との類似点と相違点を学ぶことで、多様な幼児教育のアプローチについて考えることができるのであって、そのことは地球上の全ての子どもたちに能力に関係なく包括的で有益な環境を提供するための支援に繋がります。」というAdelさんからのメッセージが印象的でした。(保育学科 田中あかり)

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