
一般にプログラミング実習といえば、まず例題があり、それを一部改変することを学んで終了、というケースが多く見受けられる。内海准教授の授業では「プログラミングとは本来、楽しいもの」という視点に立ち、2~4人でチームを組んで、企画、ドキュメント作成はもちろん、グラフィックなども自分たちで作り込む。しかも出来上がったプログラムは学生のパソコンの中に閉じ込めたままにはしない。身近なデバイス携帯端末に移して、その成果を確認するところまで体験できる。



一般にプログラミング実習といえば、まず例題があり、それを一部改変することを学んで終了、というケースが多く見受けられる。内海准教授の授業では「プログラミングとは本来、楽しいもの」という視点に立ち、2~4人でチームを組んで、企画、ドキュメント作成はもちろん、グラフィックなども自分たちで作り込む。しかも出来上がったプログラムは学生のパソコンの中に閉じ込めたままにはしない。身近なデバイス携帯端末に移して、その成果を確認するところまで体験できる。

身近なデバイスとは、「アンドロイドOS搭載のスマートフォン」。授業では、そのアプリケーションソフトの開発にチャレンジする。
「かつては簡単なロボットをプログラミングで動かしてみたりしましたが、より身近に感じられる製品として、今まさに携帯情報端末の主役となりつつあるスマートフォンに注目しました」(内海准教授)。
アンドロイド技術をベースとした開発環境は一般にも公開されている。そこで内海准教授は「学生のUSBハードディスクに、開発環境がカスタマイズされたフォルダをコピーすることで、自分の家でもどこでも開発が行えるようになります。また、学生たちには端末を貸し出しますので、自由にソフトをダウンロードすることも可能です(もちろん本人の勉強のために!)」(同)
授業ではそれぞれ2〜4人がチームを組んで開発を進める。通常、ソフトの開発にはリーダー、グラフィック担当などが必要だが、2~4名単位のチームなので、担当は固定せず、各々が開発プロセスの中で柔軟に対応してゆく。また、ドキュメントの書き方なども、より実践的なかたちで学ぶことになる。そして完成したプログラムは実際にスマートフォン上で動作確認を行い、総仕上げとして制作発表会を開催。学内外から審査員を招いて、自分たちの作品をプレゼンテーションする。

取材当日は、2回目の授業。「では、ログインしてください」「ブラウザを開いてください」という内海准教授の声が教室に響くと、学生たちは一斉にディスプレイ上にテキストを開き、用意された資料を確認する。
前半は開発環境エクリプス、アンドロイドなどに関する前回のおさらいである。また、これらの技術に関する情報サイトについての解説も行った。アンドロイドに関する技術情報は世界中から膨大な数がアップされており、その中からより信頼性の高い知識を得るためのアドバイスでもある。
授業の後半はいよいよチーム作りだ。誰と誰がチームを組むか、リーダーは誰にするか・・・学生たちが内海准教授の周囲に集まって来た。静かだった教室が一気に和やかな雰囲気となった。
「いきなりチームを作っても何をどう始めたらいいのか分からないと思いますので、まず、今後3回ほどは、私が作ったサンプルプログラムを題材に使い、チームで自由に改変しながら開発のプロセスを体験していきます」(同)
アンドロイド対応のアプリケーションソフトは、比較的マーケットがオープンなので、優れた作品が多くの人から注目を集める可能性もある。「必ずしも高機能なソフトが多くの人たちに受け入れられるとは限りません。学生たちの柔軟な発想で、どんなユニークなアプリケーションが誕生するか楽しみです。」(同)