学生・卒業生インタビュー
生活プロデュース学科
ファッションコース 2年
私立 横浜商科大学
日下部 舞 さん
自由にいろいろなことにチャレンジできる環境です
Q:湘北を選んだ理由は?
A:自分が本当に学びたいことが学べると思ったからです。最初は幼稚園の先生になりたくて、保育系の短大や専門学校を探していて、湘北のオープンキャンパスで最初に参加したのも保育学科でした。でも、いろいろ調べているうちに生活プロデュース学科の子どもサービスコースの話も聞いてみようと、再度オープンキャンパスに参加しました。私は小さいころから図工の授業やモノを作ることが好きだったので、ファッションコースでは自分でドレスを製作してファッションショーを行うと聞き、「これが私が学びたいことだ!」と思い、ファッションコースを選びました。
私はファッション業界での就職に興味があったわけではなく、大学を選ぶ上で、就職先についてはあまり気にせず、「自分が学びたいことを学ぶ」という思いを大切にしていました。湘北のオープンキャンパスには5、6回参加し、湘北ナビ(オープンキャンパス学生スタッフ)の方が、フードコースに入ったけれど就職先は車のディーラーを選んだという話をしていましたし、湘北は就職支援が充実しているので、本当に学びたいことを学び、将来の選択肢を幅広く考えることができるのは良いと思いました。
Q:ファッションコースではどんなことを学びますか?
A:ファッションの基本とファッション業界で必要な知識・スキルを身に付けます。 たとえば、「ファッション販売能力検定」の資格対策の授業では、洋服やファッション小物の種類について学びます。ブラウスやジーパン、サブリナパンツ・・・帽子なら、バスケットケットハットやチューリップハット、上着ならチェスターコート等、ファッションアイテムの種類と名前を覚えたりしました。接客や言葉遣い、お客様からクレームがあったときの対処方法についても学びました。また、店舗のディスプレイについて、入口は店内より2倍明るくライトアップして、マネキンは特に明るくライトアップする等の工夫がされているのだということを知ることができました。
「色彩検定」の資格対策の授業も印象的です。色の種類や効果・比率等について学ぶことができるので、ファッションデザインやコーディネートを考える上で、全体のバランスをとるための組み合わせやアクセントとなる色使いをするのに役立ちました。
2年次の授業で印象的だったのは、「テキスタイルデザイン」の授業です。ポリエステルや綿等の洋服の繊維の種類、特徴について学びます。絹は虫に食われやすいし、太陽にあたると黄ばんでしまう・・・等、日常生活に役立つ知識も多かったです。 他にも、トルソー(※胴体だけのマネキン)を使って、服はどのように構成されているのか、服が作られるまでの工程について学んだりもしました。
座学だけでなく、実際にファッション小物を作ったり、実践的な授業も多いです。子どものワンピースや、つまみ細工という方法でかんざしを作る授業もあって、楽しみながら学ぶことができました。自分で自由にモノを作るのは楽しくて、座学の授業ばかりではないことが、私が大学を大好きな理由の1つだと思います(笑)。
製作した子どものワンピースとファッション小物
Q:1番好きな授業は何ですか?
A:「アソシエイトブライダルコーディネーター」の資格対策の授業が好きです。ドレスの種類やキリスト式・神前式等の結婚式のスタイル、結納等、ブライダル業界で役立つ知識について学びます。どうして日本で結婚式を挙げるようになったのか、ウェディングの歴史についても興味深かったです。また、結婚式のプロデュースについても学ぶことができ、ウェディングケーキの種類にも、普通のケーキだけではなくて、シュークリームを山積みにしたケーキがあったり、フラワーシャワーやライスシャワー(新郎新婦に向けて、ゲストが花びらやお米をまいて祝福するセレモニー)等、結婚式で行われる企画について知ることができたので、「自分の結婚式はどうしようかな?」と妄想してしまいました(笑)。
担当の先生はウェディングプランナーとして現場で活躍していた方なので、実際のブライダル業務で、契約から式が終わるまでにあったトラブルや現場で辛かったこと等、リアルな体験談を話して下さり、聞いていて興味深かったです。
Q:ゼミではどんなことをしていますか?
A:毎年11月に行われるファッションショーに向けて、ドレスの製作とその準備を行います。本を参考にしながら型紙を作って、布を裁断して、縫って形を作って・・・今年は7月頃から取り掛かりました。今年はコロナの影響で始めるのが遅かったので、夏休みの間も毎日大学に通ったり、時間がなくて大変でした。
私が製作したドレスのコンセプトは「和洋折衷」です。きゃりーぱみゅぱみゅが好きで、きゃりーが昔出てたCMの衣装が、形は洋風なのに柄が和風で印象的で、それを再現してみたいと思ったんです。でも、作っていくうちに「和柄すぎると古臭いかな?」「今っぽさも取り入れたいな」と考え方が変わって、最終的に、コンセプトが「大正モダン」に辿り着きました(笑)。
今は、卒業研究として、ディオールやシャネル等、ハイブランドの研究を行っています。
実際のファッションショーの様子。
今年は観客なしで行ったため、オンラインで生配信しました。
Q:ファッションショーで大変だったことや印象的だったことはありますか?
A:ドレス製作では、自分の理想とする柄の布がお店で売っていなかったので、自分で手作りしたのが大変でした。市松模様の布に、別の花柄の布の花だけを切って貼りつけました。想像以上に大変でしたが、先生方にも助けて頂き理想の柄を作り上げることができました。
ドレスの製作だけでなく、ショーの演出や選曲も自分たちで行います。ファッションコースに所属していても、ショーに出演したくないという場合は裏方を担当することもできます。裏方の場合は音楽の編集をしたり、ランウェイの後ろの画面に映し出される背景を作ります。
また、実際にモデルをされている外部講師の方からウォーキングのレッスンを事前に受けたのも印象的でした。今年は実施しませんでしたが、ヘアメイクの講習も事前に受けることができます。
こだわりの柄とドレス
Q:どのような資格を取得しましたか?
A:色彩検定3級、ファッション販売能力検定2級&3級、ラッピングコーディネーター、アソシエイトブライダルコーディネーターの資格を取得しました。実は、大学に入るまで、落ちるのが怖くて資格試験を受けたことがなかったんです。でも、湘北では資格取得の対策になる授業が多かったので、チャレンジしようと思うようになりました。実際に資格を取得できたら嬉しくて、資格を取るのが楽しくなってしまいました(笑)。
これからは色彩検定2級にチャレンジしたいと思っています。色彩検定で学んだ知識は、部屋やインテリア、食卓での色どり等、日常の色々な場面で生かせるのが嬉しいです。他にもDIYとかインテリアも好きなので、インテリアの資格も取りたいし、やりたいことがいっぱいあります。
Q:不器用なのですが、ファッションコースに入っても大丈夫ですか?
A:大丈夫です!実習の授業では、担当の先生に加えて、助手の先生がいて、最低でも2人、多いときは3人の先生が、みんなの作業の様子を見ながら教えて下さるので、ミシンの使い方やトラブルがあったときに、先生にスムーズに聞くことができます。私のまわりでも、最初は玉結びや玉止めができない子がいましたが、最終的にはドレスを作れるようになったので、安心してください(笑)。
Q:他のコースの授業も履修していますか?
A:医療事務・情報コース以外のコースの授業は全部履修しました。1番楽しかったのは、インテリアコースの「ディスプレイ・収納計画演習」という授業で、収納について学んだり、ショールームのディスプレイを自分たちでプロデュースします。クリスマスの時期には、限られたスペースと予算を使って、インテリアの配置を考え、クリスマスツリー等の小物をディスプレイし、テーブルの上にランチョンマットやお皿を置いて、クリスマスパーティ風に工夫しました。他にもフレームを使った小物やランプシェイドを自分で考えて作る授業があったり・・・モノを作ることが好きな私にとって、インテリアコースの授業も魅力的でした。生活プロデュース学科では、自分の時間割と条件が合えば、他のコースの授業も受講できるので嬉しいです!
Q:湘北に入って良かった!と思うことは何かありますか?
A:もう全部!(笑)なのですが、特に、学生と先生の距離が近いところです。ファッションの担当の先生も、ママと呼んでしまうくらい、お母さんみたいな存在で、何かあったらすぐに相談に行ってしまいます。用事がなくても、話すためだけに研究室に行ってしまうくらい大好き!授業の質問とかももちろんですが、ちょっとしたことも気にかけて下さるので安心感があります。
また、先生だけでなく、事務職員の方も話しやすい方ばかりで、何かあったらすぐに相談できます。例えば、サークルや委員会等で私たちが新しい企画をしたいと言ったら、職員の方が「やってみよう」と背中を押してくれて、自由にやらせて頂ける環境だったので、色々なことにチャレンジすることができました。
大好きな先生と一緒に
Q:サークルや委員会等はやっていますか?
A:学友会長(※高校における生徒会長のような役割)を務めています。毎年、入学式が終わった後に、新入生に向けてサークルや委員会の紹介を行っているのですが、今年はコロナの影響でなくなってしまって・・・。でも1年生がサークルや委員会について知らないのは不安だろうし、何とかして伝えたいと思い、学長と事務局長に直談判しに行きました。大勢の人を集めてはいけない中で、どんなことができるのか相談をして、たくさんの方からアドバイスを頂きました。動画で紹介したり、ZOOMを使って各団体で説明会をしたり、苦労したことも多かったですが、最終的には、例年と同じくらいの数の新入生がサークルや委員会に入会してくれました。
学友会長としてのプレッシャーはもちろんありましたが、やりたいと思ったことを自由にチャレンジさせてくれる環境と、副会長や各団体のサークル長、委員長等、周りに支えられて、みんながいるから大丈夫という安心感があったからこそ、務めることができたと思っています。
図書館のスタッフの皆さんと一緒に。図書館では本だけでなく、パソコンを借りることもできます。今年はたくさんお世話になりました。
Q:食堂のおススメメニューは?
A:毎日学食は利用していますが、メニューが日替わりなので飽きないし、美味しいです。それに、すべて500円以下で食べられます。女子が多いので、クレープやタピオカ、パフェ等、女子向けのメニューも販売されています。パンも食堂の中で作られるので美味しいですよ!私のお気に入りはメロンパンです。
Q:高校生のみなさんにメッセージをお願いします。
A:やりたいことが決まっている人は、それに向かって頑張れば良いと思うのですが、私のように、将来何をしたいか特に決まっていない人は、大学選びを苦労することもあると思います。私も何回も気持ちが変わって苦労しました。そういう時は就職についてはあまり気にせず、自分が何をしたら楽しいのかというところに重点を置いたら、大学選びのヒントになると思います。たくさん迷って後悔のない選択をしてください!そして、湘北は自由に何でもできる環境なので、できれば、ぜひ湘北に来てください(笑)。