教員一覧

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教員一覧(29年度)

プロフィール (自己紹介)

大学の法学部を卒業した後に24年間に渡って福祉型障害児者八所施設で勤務した経験があります。この年月は私にとって優しい時間の流れだったと思います。しかし、有意義な時間の流れは、年を重ねる私に一つのテーマを提示することになります。そのテーマとは障害を持つ人たちと職員との関係をなぜ「治療教育」や「訓練」「しつけ」などの権威的な専門用語でくくってしまうのかという疑問でした。つまり、多様な障害を持つ人たちと職員とのかかわりのなかには健全な人間関係論が育っていなかったのです。私はこのテーマに夢中になりました。そのなかで大学院の門を叩くと同時に研究生活を目指すことになります。このテーマは教員になった今でも重要な研究課題となっています。また、私が現在においても相談援助という学問に拘っている理由です。

主な担当科目

  • 児童家庭福祉
  • 社会的養護
  • 相談援助

ゼミナール研究テーマ

子どもの健康や体力と遊び

田中ゼミでは、この11年間、現代の子どもの健康や体力、遊び、親子関係、人生設計などに関する課題や問題に注目し、これらの事態を解決したり緩和したりするために貢献する研究を実施してきました。研究の方法や道筋については田中が指導します。しかし、実際の研究活動は学生が主体で行います。そのために、メンバーには探究心と協力する姿勢を持ち続けることが期待されます。また、地域の子ども達と触れあう時間を持ちますので、豊かなコミュニケーション能力が必要とされます。

学生へのメッセージ

若者の特権は「挑戦する」機会がたくさんあることだと思います。学生生活のなかでの成功は自信につながります。また、失敗や挫折は上手に経験すれば「教訓」となります。したがって、可能な限り考えた上での実行は、不可欠です。予想外の出来事や厳しい状況に出会ったときには、誰でも腰が引けたり回避したりしたくなるものです。しかし、これらの状況下で、「挑戦する」ことから逃げ続けたとしても、問題の解決や緩和につながる可能性は低いと思われます。とにかく前に進むことが重要です。今、あなたの前にある難題から目をそらさないで挑戦してみましょう。

保有学位および主な教育研究業績(抜粋)

保有学位 社会福祉学修士
教育研究に関すること 研究分野 児童家庭福祉 社会的養護 相談援助
著書、学術論文等 年月日 発行所、発表雑誌、発表学会等 概要
『高齢者施設におけるレジデンシャル・ソーシャルワーク論Ⅰ』・実践事例から読み取る安易な人間愛に潜む危険性一不健康な熱意を持つこととかかわりに酔うこと一(学術書) 平成23年6月30日 世音社 本著は、筆者が長年、書きためてきた高齢者施設での利用者とのかかわりについて整理する意図を持って単著として出版したものである。特に、特別養護老人ホームでの利用者とのかかわりを行うなかで、関係が深まることによって生じる危険性や安易な愛情を持ってしまうことに内在する自己の危うさに注目して論じてある。高齢者施設におけるレジデンシャル・ソーシャルワーク論のなかでは、しばしば散見される事項を、意識して取りあげ、初学者がソーシャルワーク論に感心が持てるように論じてある。
知的障害者福祉政策の分岐点に関する研究-コミュニティ・ケア導入要因背景 平成23年12月15日 社会福祉センター
草の根福祉第41号
本研究は、児童福祉法成立以降一貫して継続してきた大規模及び中小規模入所施設中心の知的障害児者に関する福祉政策が、如何なる経過のなかで、コミュニティ・ケアを柱とする福祉政策へと変化して行ったのかについて、ノーマライゼーション理念の浸透や社会福祉構造改革がその分岐点になっていることを様々な法政策を柱にして論じている。
『高齢者施設におけるレジデンシャル・ソーシャルワーク論Ⅱ』・介護・支援の隠し持つ力-介護・支援に内在する多様さと奥深さ(学術書) 平成23年9月30日 世音社 本著は、筆者が長年、書きためてきた高齢者施設での利用者とのかかわりについて整理する意図を持って単著として出版したものである。特別養護老人ホームやディサービス、相談援助業務などの経験をもとにして、クライエントとワーカーとの介護・支援のなかで生じる多様さやその奥深さについて着目し、介護・支援を行う際には、多様な試行錯誤が必要であること、その作業のなかでワーカーが自覚したり学びとったりすることが多様で、奥深いことを示唆した。
大規模精神薄弱児者(現・知的障害児者)施設をめぐる議論に関する研究 平成16年12月10日 比較文化歴史学会『比較文化史』第6号 本研究は、1960年代から1970年代初頭にかけて、我が国の各自治体で次々と開設された大規模施設の建設の背景には如何なる事情があったのかについて、様々な施設関係者や親の会関連団体などの機関紙や文献を通して吟味し、これらの施設の開設の背景には、欧米諸国の福祉関係団体からの影響や親の会の強い願い、あるいは、在宅障害児者の厳しい暮らしの現実があったことを指摘した。
大規模精神薄弱児者(現・知的障害児者)施設の建設ををめぐる議論に関する研究ー大規模施設の批判をめぐってー 平成17年10月25日 比較文化史学会『比較文化史』第7号 1970年代以降に多くの大規模施設が各自治体ごとに建設されてきた。しかし、当時、すでに欧米の先進国では、大規模施設批判が高まり大規模施設の解体が急テンポで実施されていた。これらの状況下で、日本の大規模施設はなぜ建設され続けたのか。本研究では、これらの施設建設に対する批判について着目し、施設建設の背景について検討する。
知的障害児者福祉政策論(単著) 平成24年6月26日 公務員試験協会 本稿では、我が国の第二次世界大戦以降の知的福祉政策の歴史的な検証を行った。そのなかで、知的障害児者のコロニー形態の施設ができた背景やその批判、コロニー政策から地域福祉政策へ移行した要因、そして、障害者自立支援法へ至った背景や現状について着目して、主に論じた。なお、この著者は、社会福祉分野での就労を志す学生の就職を支援する文献としての意味を込めて作成した。(全149頁)
学会および
社会での活動
比較文化史学会理事、社会人文学会理事、社会福祉法人「新」専門員、アジア教育史学会会員、日本社会福祉学会会員、日本社会福祉士学会会員

 


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