第5回 湘北デジタルフォトコンテスト 結果発表

厳正なる審査の結果、以下の8点を入賞とさせていただき、10月22日に湘北祭にて表彰式を行い、各受賞者には賞状と副賞をお渡しいたしました。

最優秀作品賞 「LoVE tOuch
 麻生総合高等学校 3年 坂口一華  副賞:PS3
「ふれあい」という優しいテーマを表現するためにぼかしや発光などの効果を使いました。柔らかい印象をもっていただければうれしいです。背景は犬と遊びにいった場所の写真を何枚か合成して作りました。
選評
優れた作品には、テ−マを説得するストリ−が必要です。今回のコンテストのテ−マは「ふれあい」ですので、これを、如何に表現するかです。写真は無言の世界です。作者の解説を聞かなくても、鑑賞者が、作品から有言を感じる作品が優れています。坂口さんの作品には、ストリ−があります。愛犬の目には、信頼と愛が感じられます。そして、さし延べられた手には、愛犬に対するやさしさが、にじみ出ています。このような写真を撮るためには、過ぎた長い時間と犬と飼い主との愛が必要です。偶然では撮影出来ません。作品に必要な条件である露出とピントも適正です。そして、デジタル処理も秀逸です。

優秀作品賞 「ひとつの自然と生き物
 川崎総合科学高等学校 2年 久保田絵美  副賞:PSP
自然の中では、生き物たちと植物たちがふれあいながら生きています。私は、もっと様々な生き物が協力したり、ふれあうようなものを作りたいと思い、この作品を作りました。
選評
コンテストのテ−マである「ふれあい」を久保田さんは沢山の動物や植物を登場させ、人間とのふれあいで表現させる試みだと思います。優れた写真の作品には、主役と脇役が必要です。主役を写真の中心にある手としますと、腕と指とのつながりが不自然な感じがします。脇役は他の動植物とする着想はすばらしいですか、言葉を持たない動物の表現で重要なところは、顔で、とくに目が重要です。寝ている猫の顔がもう少しはっきりしていれば、ストリ−のある作品となったでしょう。レイヤ−を使用したデジタル処理もよくできています。

学長賞 「わたしとあなた
 川崎総合科学高等学校 3年 坂本百合花  副賞:ラジオICレコーダ
何気なく、過去に撮った空の写真。普段使用しているウォークマンに、筆記用具。当たり前のような事は砂のように合わさりあって存在しているわけで、そんな毎日を誰かと過ごせてるんだなというのを詰め込んでみました。
選評
人物を表現する場合、最も重要なのは目ですが、次に重要なのは手です。この作品は、三組の手の表情で、テ―マの「ふれあい」を表しています。しかも、その手にある筆記用具その他は、日頃の高校生活を物語っています。作者と該当者以外の第三者にとって、作品から受ける物語(ストリ−)は異なりますが、選者は、作者の高校生活の豊かさ感じました。 優れた作品には主役と脇役が必要です。この作品の主役は右上の両手と思います。脇役は左側のそろえた両手でしょうか。主役は日頃の生活を物語っていますが、脇役は両手で受け止める仕草をしています。この意味は、寛容さを表現しているように見えます。 デシタル処理も優れています。

特選 「思い出とのふれあい
 川崎総合科学高等学校 2年 松苗千歳  副賞:デジカメ
写真に触れる事で、思い出に触れることができ、写真のほうも自分に触れてきてくれる。という「触れ合い」を作りました。たまにはアルバムを捲って鮮やかな風景の中に触れる時間も大切ですね。一秒一秒を大切にしていきたいです。
選評
写真の世界は二次元ですが、如何に三次元(3D)に表現するかは、永遠の課題です。この写真では、左手の指が3Dのような表現になっています。松苗さんは思い出とのふれあいを表現したのだと思いますが、Contactの意味は、「関係、連絡・・」ですので「ふれあい」とは少し違うと思います。遠くからの線路を自分の思い出とした着想は、ストリ−がありますし、デシタル処理も含めた写真の仕上げは優れています。Contactではなく、たとえば、「私の思い出」とかにすれば上位入賞の作品となったでしょう。

入選 「愛」
 川崎総合科学高等学校 2年 七尾遥香  副賞:メモリウォークマン
人間でも他の動物でもみなふれあうことで愛が生まれるのだと思います。仲良く身を寄せ合っていた犬を見てそう感じ、わたしなりに表現しました。
選評
テーマの「ふれあい」を二匹の犬のみでの表現は大胆で、面白い着想です。二匹の犬の 目がはっきりしていれば、さらに「ふれあい」の表現を深める作品となったでしょう。二本の鉛筆も人とのつながりを感じます。作品には主役と脇役があると内容の表現が豊かになります。七尾さんの作品で、主役を二匹の犬とすれば、脇役は二本の鉛筆となります。鉛筆による表現が線の描写のみではなく、さらに工夫があれば内容のある作品となったでしょう。デジタル処理もよく出来ました。

入選 「手と手で触れあって」
 川崎総合科学高等学校 2年 高橋杏  副賞:メモリウォークマン
ボトルにいられたコフキコガネ、そんな彼女に毎日会いに行くオオゴマダラ。そんな少しの時間の中での”小さなふれあい”を想像して加工しました。全3枚の写真を組み合わせて使っています。
選評
高橋さんの作品の主役はコガネムシと蝶で、脇役はガラスビンでしょうか。主役同士がガラス越しに握手をしているように見えますので、テ−マの「ふれあい」を表現したのでしょう。動きの盛んな蝶が、握手の状態になるまで待った、作者の根気は立派です。 写真の作品には、必要な要素がいくつかあります。その一つは、正確な露出とピントです。次に、テ−マを表現するストリ−です。前者より後者が優れていれば、作品として、評価されますが、両者が無い場合、作品は半減します。一番前のポンプらしき物はコガネムシの入っているビンの付属物でしょうか、これが無いほうが、主役を引き立てると思います。

入選 「華と私と大きな手」
 茅ヶ崎西浜高等学校 3年 佐藤愛美  副賞:メモリウォークマン
高校に入り、茶華道部に所属してから初めて華道を学びました。沢山の色とりどりの華を見て、生けてきました。2年以上やっている華道は私が高校生になってからの一番の「ふれあい」だなと思いこの作品を作りました。
選評
写真の作品には、必要な要素がいくつかありますが、重要なのが二つあります。その一つは、正確な露出とピントです。他の一つはテ−マに沿ったスト−リです。佐藤さん作品の露出は、+側になっています。ピントは、普通、主役に合わせます。両手はぼけていますので、主役は、親指の上のピントが合っている花になります。主役はテ−マを物語る重要な要素になります。両手にピントを合わせ、多彩な花等の脇役を乗せる表現にすると、テ−マに対するストリ−も明確になりますし、優れた作品となったでしょう。デジタル処理も優れています。

入選 「猫とのふれあい」
 静岡県立科学技術高等学校 3年 高山一輝  副賞:メモリウォークマン
これはねことのふれあいを写したものです。握手をする猫がとてもかわいいのでこれを選びました。ねこを切り抜いて周りを色で塗りました。
選評
高山君の作品では、愛猫との握手で、テ−マの「ふれあい」表現したのでしょう。優れた作品には、主役と脇役が登場します。この作品の主役は猫で脇役は右手になります。主役の猫は、眠そうにも見えますし、しかたなしに握手をしているようにも見えます。猫が目を開け、握手の人物を見上げているような表情であれば、良かったと思います。そして、デジタル処理をもう少し丁寧にすると、上位入賞の作品となったでしょう。